乗鞍よりも遠い場所

私はその日、夢見た場所に行ってきた。


旅のはじまり

きっかけは1枚の写真と1つの言葉からはじまった。

「椎矢峠って知ってる?とても良い場所だよ!」

その写真は、澄んだ青空の中に未舗装路とロードバイクの姿だった。
わたしはあまりにも美しいその景色のことが忘れられなかった。

時を経て2019年、ロードクエストというウェブサービスが「桜とヒルクライム」をテーマにフォトコンテストを開催した。

https://www.road-quest.bike/campaigns/spring_campaign_2019

九州の峠を確認すると、1〜2ヶ所。
メジャーな峠をふくめてほとんど登録されていない。
「じゃぁ、一番行ってみたい峠を登録しておこう」
私は何を思ったか、椎矢峠を登録した。

https://www.road-quest.bike/touges/11172

そして、登録された事によって綾袮は変なことを言い出す。

インターネットというものはおもしろくて、「誰も集まってこないよね?」って思ったら、最近の情報が届いたり、「一緒に走ろう」っていう変なことを言う(褒め言葉)ほりきゅんが現れて、私は実行を決意する。

通行止めの情報があるも、MTBで行った方から迂回路があるという情報を入手。
話を初めて1週間、明日はとても良い天気!
できる準備をしてアタックすることに決めた!!!!


朝8時に無事に集合。

途中に自動販売機をふくめて補給ポイントは無い。
補給食はいつもの2倍、水もしっかり入れて、少しでも気になった事はスタート前に時間がかかってでも行っておく。

準備はいつもより念入りに。

事前に確認しておいた迂回路が何mくらいあるのかわからないから、オンルートを進・・・めない。

はい、スタートして50mで迂回路に突入です。
林道の途中で斜度がきつい迂回路があるのかなと思ったからちょっと安心。
山間の集落を抜ける。

登りきったところで獲得標高をチェックすると200m。
下りきったところの標高はスタート地点と同じ400m。


これは・・・、いま降りてきた激坂を200m分登るということでは・・・
内心すでに震え上がりながらも先に進まないとこのイベントは完結しない。

ちょっと穴や石がある舗装された快走路を進んでいくと、10分程で石の転がる未舗装路についた。


グラベルのはじまりだ!

グラベルの道をひたすら進んでいく。
時はすでに2時間が経っている。
目的地は、あの山のずっと先。


景色が良すぎてさっぱりすすまない。笑
時々、かつぐことだって必要。
滝と愛車を撮影している構図
…に見えない。
覆いかぶさってる木が減ってきて空が見えてきた!
「あと少しかもしれない!」とワクワクしてくる。
ふと斜面を見ると5cmくらいの霜柱が生えていた。
にょきにょき。
椎矢峠は最後の最後まで楽しませてくれる。
峠まであと少し。
登り始めて5時間20分、私達は椎矢峠に着いた。

とにかく美しい椎矢峠

椎矢峠はとにかく美しい。
背振山に乗鞍岳、阿蘇山に乙舞峠。
大好きな道は数あれど、美しい景色がまたひとつ増えた。

あまりの嬉しさと生存報告を兼ねてツイートしようとするも、そこは電波ゼロ。
インターネットに繋がる環境はダウンヒルがすべて終わるまでお預けとなった。

頂上でコーヒーブレイク。
帰路の超級ダウンヒルに挑むために体力をつける。
帰り道はとにかく「安全第一」を重視。
無理はしないこと、崖から転落しないことをお互いに確認し合って長い長い坂道を下った。
Photo by ほりきゅん

2時間のダウンヒル

2時間に及ぶ下り坂を駆け下りたらもうヘトヘト。
途中の路面は安全を確認しつつも石で車体が浮いてしまいブレーキコントロールがシビアになることも。
23cのタイヤで挑む椎矢峠はヒルクライムはもちろん、ダウンヒルにとにかく神経を使った。

ダウンヒルが終わって、ちょっと穴や石がある舗装された快走路を進むと200mの登りが待っている。斜度は10%はゆうに越えていそうな上り坂。
私達は諦めて登り始めた。

この坂道がとにかくキツい。
行くときは浮足立ちながら見たこの景色、
帰ってきた今はこの景色を無事に観ることができたことに心底ホッとしていた。
スタートして約9時間。
私達は約40kmのグラベルサイクリングを無事に終えた。

乗鞍よりも遠い場所

大好きな乗鞍岳は一番近い三本滝駐車場まで車で行けば、片道約15km獲得標高は約900m。標高は非常に高く、山の天気や気温等に注意が必要なものの、路面は舗装されており人の往来も多く、ゆっくり登っても2〜3時間あれば到着できる場所だ。
今回到達した椎矢峠は獲得標高は1200mを越え、路面はお世辞にも綺麗とは言えない砂利や石の道が続く。行ける季節は広くとも命の保証ができない要素が多い。
「どちらが難しい」「どちらが行きづらい」ということだけではなく、心理的な面では圧倒的に椎矢峠が難しい。そう、私は思った。

帰途についた私は登録者としてレポートを投稿した。

https://www.road-quest.bike/touges/11172/post

◆追伸

リーフさんのブログを探したらありました。コチラ。
最初に教えてよね!もう!!笑

  1. 俺の夏もこれで終わりにさせてくれ!内大臣椎葉林道 椎矢峠越え。
  2. ロードバイクでついにその頂へ。内大臣椎葉林道 椎谷峠越え。
  3. 苦行の末に。終わりは始まり。内大臣椎葉林道 椎矢峠越え。

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